〜歌は心で歌うもの〜その想いで歌い続けて来ましたが、いつの間にか歳月が過ぎて、私もそれなりの年齢を重ねてまいりました。
2015年開催された「ミラノ国際博覧会」日本館認定公式芸術祭の晩餐会で、私は幸運にも日本の歌とイタリアオペラアリアを披露させていただく機会を与えていただきました。
振り返れば7歳で父を亡くし、父に買って貰ったピアノで弾き語りをして心を慰めていた子どもの頃。「大人になったら、歌で世界の平和のお役に立ちたい」そんな大きなロマンを描いていた事が、イタリア、ミラノ万博で実現。世界平和を祈り、心の底より歌わせていただきました。あらためて、世界共通の音楽は国境を越え、心が一つになる喜びと歌の力を実感させていただく事が出来ました。
これからも心と声を磨き、「何のために歌うのか」この原点を忘れずに努力を重ね、後進の育成に力を注いで参りたく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
ベッラ・ヴォーチェ主宰 九鬼桂子